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活動報告

第39回社会公益賞贈呈

2011年10月18日
第39回キワニス社会公益賞贈呈式が、2011年7月14日、第940回例会席上で行われ、五郎畑成子さんと、「福祉用具開発研究会」(団体)さんに、表彰状と金一封を贈りました。

受賞者ご紹介


五郎畑成子さん(抹茶ボランティアおりづるの会代表)


五郎畑成子さん

五郎畑成子さん




五郎畑 さんは尾道市在住でご職業は茶道教師である。平成7年の介護ボランティア講座履修をきっかけにボランティア活動を始められた。翌年に「介護ボランティアおりづるの会」を介護講座の仲間とともに設立、代表に就任され現在に至っている。当初は車いす利用者の介助や介護ボランティアなどの活動をしていたが、平成12年の介護保険制度の施行に伴い、ボランティアが直接介護することができなくなったため、会の活動の重点を抹茶ボランティアに移し、会の名称も「抹茶ボランティアおりづるの会」に改名し、定期的に福祉施設や福祉イベントでの喫茶・抹茶コーナーを運営して抹茶ふるまいをしている。

抹茶ふるまいは単なる憩いの場だけでなく、地域住民と高齢者や障害者の交流の場づくりにも一役買っている。また、もてなされる側だった高齢者や障害者がもてなす側に回るという自立行動も見られ、高齢者・障害者の社会参加にも貢献している。


これら「おりづるの会」の活動の他にも、個人で子どもたちへの茶道指導ボランティアなどに尽力され、さまざまな場で広く活動しておられる。「ゴロちゃん」の愛称で親しまれ、尾道ボランティア連絡協議会、尾道ボランティアネットワークの役員、広島県民ボランティア活動推進会議アドバイザーなどを務められ、広島県域のボランティア活動の推進にも寄与されている。



「福祉用具開発研究会」(団体)さん


副会長の畑林隆宏さん

副会長の畑林隆宏さん



同会は、広島市経済局工業技術センター内で、新製品開発に取り組んでいた「福祉関連製品開発研究会」と「車いす技術開発研究会」が平成16年に統合された。会員企業の技術力を融合して、高齢者や障害者の方々の社会生活を支援する製品の開発に取り組み、福祉医療分野の新製品の開発および新規顧客開拓を目的としており、現在会員企業16社、これまでに身体障害者用駐車システム「aiパーク」や幅広低圧タイヤ車いす「アイ・ムーヴァ」などの製品を産み出している。


平成16年度に会のアドバイザーの広島国際大学医療学科の坊岡教授の紹介をきっかけに広島北特別支援学校の児童・生徒さん達のための、教材や自助具の相談や開発、先生方への技術指導をボランティアで行うようになり、現在では広島特別支援学校や広島市皆賀園においても活動している。


市販の教材や自助具は、高価であったり、障害を持つ方たちにとって必ずしも使いやすいものではない、などの問題がある。会の、相談会を開いて道具の使い手側の要望を明確にしてニーズに応じた道具を開発する、また学校や施設の先生方・職員の方を対象に道具の作製方法などの技術指導を行う、などの活動は現場で大変喜ばれ、障害のある児童・生徒たち、障害者の方たちの生活向上のために大いに貢献している。